洗濯したら服が縮む理由
縮みやすい素材3種
綿(コットン)
綿花の綿毛を糸にして織ったものがコットンです。
吸水性や耐熱性に優れており、着心地も柔らかく気持ちがよく、
セーターの他にも下着やタオルなど肌触りを重視するものに使われる事が多いです。
綿は水を吸収すると膨らむ特性があり、膨らむ時に内側に戻ろうとする力が働きます。
その時に繊維の隙間が狭くなる事で衣類が縮みます。
ウール
ウールは羊毛です。弾性がありシワになりにくい特徴があります。
人間の髪の毛同様「キューテクル」があり、「スケール」と呼ばれ表面が鱗状になっています。
水にぬれるとスケールが開き、擦れあうと繊維同士が絡まりフェルト状になってしまいます。
ニット特有の隙間があってふんわりした風合いが、ペチャンコに押しつぶされてシート状にされてしまうイメージです。
ポリエステル
速乾性にすぐれた化学繊維で、ペットボトルの原料となる(PET)を糸状に織ったものです。
ペットボトルをイメージしてもらうとわかりやすいのですが、下記の特徴があります。
- 耐久性がある
- 乾きやすい
- 虫が寄り付かない
- しわになりにくい
メリットの多いポリエステルですが、熱に弱く乾燥機やアイロンで縮んでしまう事があります。
縮む原因 まとめると
コットンとウールは水に濡れ、力が加わると縮む。
ポリエステルは乾燥機などで熱が加わると縮む。
この2点に注意しましょう。
縮ませにくい洗い方、4条
おしゃれ着洗剤を使用する
おしゃれ着洗剤には縮み防止のシリコンなどが含まれています。
しかし、通常の洗剤に比べ洗浄力は落ちます。
汚れを落とす成分である「界面活性剤」が通常の洗剤が23-56%含まれているのに対し、おしゃれ着洗剤は19-22%程度です。
pHも異なっており、通常の洗剤は弱アルカリ性ですが、おしゃれ着洗剤は中性です。
弱アルカリ性は皮脂汚れなどを落とす力が強いのですが、風合いや色落ちに影響が出やすいデメリットがあります。
手洗い、洗濯ネットを使用する
手洗いで洗う時は軽く押す程度でOKです。
汚れの箇所をこすり合わせたり、強く押したりしたくなりますが、フェルト状になってしまう原因となります。
洗濯ネットを使用する場合は畳んで入れる事で他の衣類と絡まって力が加わるリスクを抑える事ができます。
気になる汚れがある場合は「汚れの部分が表面」になるように畳むと良いです。
洗濯機によっては「手洗いコース、ドライコース、おうちクリーニング」等の優しく洗うコースが付いている場合があります。
脱水は軽めにする
洗濯機での脱水は遠心力で水気を飛ばすので、衣類にかなりの圧力が掛かります。
脱水時間は1分程度で済ませるようにしてください。
平干しにする
ハンガーに干してしまうと水を吸った重さで、縦に伸びた状態になってしまいます。
平干しネットを使用すると風通しも良く、形が崩れる事なく干せます。
amazon でも1500円程で販売されていました。
縮んでしまった服を戻すには?
アイロンの蒸気を当てる
縮んだ箇所を引っ張りながらスチームアイロンの蒸気を当てる事で軽い縮みなら直す事が出来ます。
蒸気で水分を含ませ、乾くまでそのままキープです。
私はドライヤーで乾かしています。
髪を洗う時のトリートメントに浸してみる
トリートメントには絡まりをほぐす効果があります。
ウールなど動物の毛から出来ているので同様の効果が期待できます。
「ジメチコン や アモジメチコン」が含まれているトリートメントなら効果があります。
40度程のぬるま湯に1プッシュ分のトリートメントを溶かし、全体を浸します。
長時間浸すと劣化の原因になりますので、早めに取り出しましょう。
取り出したら軽く絞り、縮んだ箇所を軽く伸ばしながら乾かします。
タオルを広げた上に平干しすると全体を伸ばしながら干せると思います。
プロに頼むと何が違う?
上記では「家庭で出来る縮ませにくい方法」をお伝えしました。
じゃあクリーニングでプロに頼んだ場合は何が違うのかと調べました。
ドライクリーニング
ドライクリーニングとは水を使わない洗濯方法です。
水を使わずに油を原料にした溶剤を使用します。
水を使わないので縮むリスクを避ける事が出来、素材ごとにプロが調合を変えている場合もあるそうです。
プロの技で縮んだ衣類も直してくれる
注文時に指示書を衣類毎に付ける事ができ、縮みを直してほしい旨を記入してクリーニングをお願いすると、「出来る範囲」で縮みを戻してくれます。
来シーズンまで預かってくれる
当サイトで紹介している宅配クリーニングの「モンクチュール」では、クリーニングに出す際に受け取り日を12ヵ月以内まで指定できます。
つまり今シーズン、着終わったセーターなどをクリーニングして来年の9月ごろ届けて貰う。という事が出来るのです。
黄ばみや虫喰いの心配もなく、クローゼットもスッキリ。
寒くなる前ごろに送ってきてくれるので衣替えも楽ちんです。
預かりサービスの詳しくはコチラ↓
利用しない手はない!衣類預かりサービス
コメント